treatment and survival
Kidney International (2013) 84, 795–802
透析患者における透析中の血圧の変化を「Δ=透析前血圧-透析後血圧」と規定し、これとall cause mortality・CVD mortalityの関係を調べた113255人のretrospectibe cohort study。
対象となった透析患者の平均は61歳、58%がDMの患者。followの中央値2.2年。
平均血圧変化 systolicΔ=-10、diastolicΔ=-5であった。
sΔ=-10~10の変化群に比べて、10以上変化する群は高齢、DM、IHD、心不全が多かった。
sΔ30以上低下群はより若く、DMが多かった。しかしIHDとうっ血性心不全は少なかった。
sΔ=riserには合併症が多かった。
sΔ、dΔともにall cause mortalityとはU-shapeの関係であった。
各因子補正後はsΔが-30から0の低下が最もmoratalityが低いU-shapeで、sΔ=-14、dΔ=-6は最も予後がよかった。
sΔは補正後、CVDにもU-shapeであった。
sΔは透析前収縮期血圧が120以上ならU-shapeの関係、120以下ならΔ低いとmortaliy上昇という結果であった(上図)。
ろ過量はΔに関係はするが、補正してもΔはmortalityと関係がみられた。透析時間はΔにあまり関係せず、これで補正してもΔとmortality同様の経過であった。
folow upの期間に限らずΔとmoratalityのU-shapeの関係は見られ、2年までが最も相関が強い、2-4年も相関は弱まるものの存在、4ー6年にfollowではU-shape見られなかった、これはsurvival biasによるものと考えられる。
透析後血圧と透析中nadirの血は異なるので、透析中のhypotentionのmortalityへの影響正確に調べられてない可能性。
透析後血圧は透析中低血圧に対する、除水速度の変更、NS注入といった対応のbiasがある可能性がある。
また降圧薬の情報が不明、透析液のNa濃度、除水量不明。
残腎機能不明、しかしGFRで補正した場合では結果に影響はなし。
透析しなかった頻度等が不明。
初めの合併症は情報あるが、follow中合併症は不明。
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