2013年12月11日水曜日

重炭酸濃度と予後

Association of Serum Bicarbonate With Risk of Renal and Cardiovascular Outcomes in CKD: 
A Report From the Chronic
Renal lnsufficiency Cohort (CRIC) Study

AmJKidneyDis.2013;62(4):670-678



CKD stgae2-4の患者3904人(48.5%DM41.8%が黒人。NYHA3-4は除く)のHCO3の値(mEq/l)が22以下、22-2425-2626以上の44つに区分し、HCO3の値で腎機能悪化(eGFR50%悪化or ESKD)、動脈硬化性心疾患(AMIPADstroke)、心不全、mortalityのriskを調べた前向きコホート試験。

HCO3-最低群はヒスパニック、喫煙者、DMが多く、LDLHDLが低値、利尿薬使用が少ない。尿蛋白・Albが多く、eGFRが低く、高PPTHFGF23、低Hbであった

HCO3-最低群(22以下)は最高群(26以上)と比較して、腎機能悪化のriskが高く、HCO3-が 1mEq/L上がるごとに、3%risk低下した。
特にeGFR>45の患者ではHCO3-が1mEq/l上がるごとに9%のrisk低下、UP 0.2g/day以下の患者においては、HCO3-が1mEq/l上がるごとに10%risk低下が認められた。これは腎機能が保たれている群の予後判定に有用と考えられる。


HCO3- 24mEq/l以上の場合、HCO3-が1mEq/l上がるごとに心不全のrisk14%上昇した。(CVD既往ない患者では22%risk上昇とさらに顕著。)利尿薬使用を補正しても同様の結果であった。



動脈硬化性心疾患・mortalityでは有意差が見られなかった。

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