J Am Soc Nephrol 20: 1797–1804, 2009
PREVEND試験での8461人(502人がeGFR 60ml/min以下)の蛋白摂取量における、CVD risk、non-CVD mortality、腎機能低下を調べた前向きコホート試験。平均蛋白摂取量は1.20g/kg。
蛋白摂取量で5段階に分けたところ、最も高容量摂取群は低容量摂取群と比較して高BMI、HT、高血糖、高コレステロール、尿中ALb排泄量・Na排泄量が多かった。逆に喫煙とCVDの既往は低用量群で最も多かった。
CVD eventは補正後も蛋白摂取量と関係あり、低蛋白摂取群・高蛋白摂取群で高いU-shapeの結果であった(図A)。
all cause mortalityとnon-CVD mortalityは低蛋白摂取群で有意にriskが高い結果(図B,C)。
補正はしているものの、malnutritionが原因の可能性(喫煙率・CVDの家族歴が最も高い、MBIが最も低い)。
蛋白摂取量と腎機能低下は関係が見られなかった(腎機能低下群においても)(図D).
今までのstudyの結果(母集団で性、年齢が異なる)と異なる結果だが、本studyでは性差・年齢で補正済み。観察研究なので、これだけではCKDにおける低蛋白食の腎予後への可能性は否定できない。
0 件のコメント:
コメントを投稿