Cystatin C versus Creatinine in Determining
Risk Based on Kidney Function
N Engl J Med 2013;369:932-943
一般人とCKD患者における、Cystatin C(CysC)によるeGFR、CrによるeGFR、両者併用によるeGFRによる分類と、総死亡率、CVDによる死亡率、ESKD率の関係を調べた一般人のstudy11個(90750人)、CKD患者のstudy5個(2960人)で行われたmeta-analysis。
Cr・eGFR 60-89 ml/minの14%がCysC・eGFRで60 ml/min以下になった。またその中でCr・eGFR 60-74 ml/minでは23%がCysC・eGFRで60 mil/min以下になった。
死亡率はCysCによる再分類でeGFR増加群(Cr・eGFR 30-44,45-59 ml/min)で死亡率が有意に低下し、特にCr・eGFR 45-59 ml/minでは42%が再分類でCysC・eGFR増加し、死亡率は34%低下した(有意差あり)。
Cr・eGFRからCysC・eGFRでの再分類改善度は、総死亡では0.21(有意差あり)、この傾向はCKD群より一般人群で大きかった。補正後も同様の結果。
CVD死亡はCysCによる再分類でeGFR低下群(Cr・eGFR 45-59,60-89,90以上ml/min)でrisk上昇が有意に見られらた。再分類でeGFR改善群はCr・eGFR 15-29 ml/minにおいてのみCVD死亡率低下が有意に見られた。Cr・eGFRからCysC・eGFRでの再分類改善度は、CVD死亡では0.16(有意差あり)。
ESRD率はCysCによる再分類でeGFR低下群(Cr・eGFR 30-44,60-89ml/min)でrisk上昇が有意に見られらた。CysCによる再分類でeGFR改善群はCr・eGFR 30-44,45-59 ml/minにおいてrisk低下が有意にみられた。Cr・eGFRからCysC・eGFRでの再分類改善度は有意差みられず。
CySCとCrの併用で算出したeGFRもおおむね同様の結果だが、CysC・eGFRでの再分類の方が死亡率・CVD死亡と関連が大きかった。ESRDはどちらも有意差なし。
eGFRの正確さはCr・CysCの併用の方が有用という報告があるが、死亡率との関連はCysCでのeGFRが有用であった。
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