No independent association of serum phosphorus with risk for death or progression to end-stage renal disease in a large screen for chronic kidney disease
KEEP(kidney early evaluation program)のdata、10672人の比較的早期が多いCKD患者。前向きコホートで、平均追跡期間は2.3年。血清Pとmortality、ESRDのriskの検討を血清Pを3.3<、3.3-3.7、3,7-4.1、4.1<の4群に分け行った。
まず、最もPが高い群は若年、女性、ヒスパニック系の黒人ではなく、健康保険に加入していない人が多かった。しかしCKDに罹患していることは自分でわかっている人たち。Cr高値・eGFRも低く、Alb尿も多かった。喫煙者・脂質異常症、CVDに既に罹患している人が多い。BMIは低い、血糖低い、Hbも低かった。
また補正してもP高い群の方がCVDの既往が多かった。
結果はPと死亡率の関係は補正しても、また連続変数にしても認められなかった。
未補正ではP高値群がESRDに陥りやすいという結果になった(統計学的有意)。しかし補正後は有意差見られず、連続変数でも同様の結果であった。全死or腎不全という複合outcomeについても同様で有意差見られなかった。
筆者の意見として低riskのCKD患者においては、血清Pはmortality・腎死に関係ない、もしくはmarkerとして機能しない可能性がある。
問題点として主なものは
・最初の1度のみP測定(しかしこれは他のstudyでもそう)
・PとCVDの既往の関係は交絡因子
・2.1年から2.3年は短い(他のstudy3つよりは長い、2つよりは短い)
・FGF23や尿中Pは計測できていない
・加療についての内容なし
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