Use of phosphate-binding agents is associated with a lower risk of mortality
COSMOS stdy、ヨーロッパでの6797人の透析患者においてP吸着薬(PBA:phosphate binding agent)使用群と非使用群に分けての、多施設、前向きコホート試験。
14.9%がPBAなし、85.1%がPBA使用に分けられた。使われた薬剤はCa含有剤、セベラマー、炭酸ランタン、Al含有剤、その他の薬剤であり、単剤、または併用で使用された。
PBA投与群の方が有意に、BMI高値、男多い、タバコ多い、DM少ない、CVD既往少ない、透析年数長い、透析時間も長い、VitD・シナカルセト・ESA使用多い。P、PTH、Albも高い。(赤字はriskと考えられている因子)。
PBA使用群で、補正なしでPBA群でmortality risk 53%、CVD risk 42%低下。補正後もそれぞれ29%、22%低下した。
べースラインから1度でもPBA投与された群はmortalityのHR 0.56、CVD mortalityのHR 0.59と生命予後いい。また途中PBAを中止した人・初めから使っていた人を除くとmortality のHR 0.63、CVD mortalityの有意差ないという結果。VitD使用患者を除くとmortality HR 0.73、CVD mortlityの有意差なし。
薬処方率が10%上がると、mortality 8%、CVD mortality 7%下がるという結果。
PBAの中でも、Al製剤単独・またはCa剤との併用、またCa剤とその他の分類薬の併用は有意差でないが、他のPBAではmortalityが有意に低い
単剤ではランタン、併用ではランタン+セベラマーが予後がいい。
栄養状態を補正してもriskが低下しているのがポイント。
他国・多施設でたっており、不均一さ・交絡が出ている可能性。
Pの値のfollow不明。